チェンナイ生活での虫対策

 

1 蚊の対策

 必需品は、蚊を捕まえるラケットです。部屋以外でも車中に置くことも便利です。ラケットは電池式よりも充電式をお勧めします。蚊よけのスプレー等もスーパー等で購入できます。就寝時には蚊帳を使用する方も多く、蚊帳はAmazon.in で購入できます。

 こちらの住居では、新築でない限り窓や戸、水回りに隙間が多く、日本から”隙間テープ”をお持ちになると便利です。古い住居では、網戸のない窓もありますが、様々な寸法のマジックテープで開ける簡易の網戸等がこちらもAmazon.in で購入できます。

 チェンナイでは、高温期の季節(4月―6月中旬)には蚊が少なくなりますが、雨季後では蚊が多くなります。心配なことは、蚊の媒介によるデング熱に罹ることで、小さい蚊の種類が危険です。

 

2 蟻の対策

 キッチン周りでは、日本の顆粒タイプの”蟻用駆除剤”を使用すると一時的に効果があります。小さな蟻の場合は、この駆除剤をさらにすりつぶしてより細かい粉末状にすることや、蟻が出る場所をこまめに拭く(蟻が継続して来ないように)ことをおすすめします。また、蟻が出る穴にはパテ等で塞ぐ方法もあります。

 網戸を通れるほどの極小の蟻が、洗濯物によくつきます。この蟻は食材が置いていない所でも出ることと刺すことが厄介です。対策は、洗濯物を干すテラスの掃除と、洗濯物に付いた蟻は養生テープ(マスキングテープ)等で取ります。

 白蟻は、直接被害がないようにみえますが、白蟻自体が黒蟻の餌となり、放置すると黒蟻を呼び寄せることとなります。年中暑いこの地域では白蟻の侵蝕がとても早く、ペストコントロール(害虫駆除業者)が必要となります。

 なお、キッチンのペストコントロールを行なう場合、薬剤散布を避けるために全ての食器とキッチン用品を移動させることや、散布を行なった晩はホテルに泊まることとなります。ペストコントロールは、通常4か月の効果があります。

 蟻の駆除では、メイドが気軽に白い粉末の薬剤を使用することがあります。しかし、安価でどこでも買えるこの薬剤は非常に毒性が高く、基本的に室内では使えません。喘息等の方には特に注意が必要です。

 

3 ムカデの対策

 雨季後には、庭や室内でもよく出ることがあります。ムカデは湿った布地を好むことから、雑巾やモップ類はよく乾かして床に直接つけないようにします。ムカデは退治しても続けて出ることがあるので数日間はご注意ください

 

4 不快害虫の対策

 南国のため、不快害虫はより悩まされます。殺虫剤はスプレーやペースト状のチューブ等は購入できます。扉の下の隙間を塞ぐこと、排水溝にネットを被せること、また、段ボールや紙袋は虫の温床ともなるのでお気をつけください。あまりにも頻繁な場合はペストコントロールを呼ぶことになります。

 

5 その他

 ヤモリは頻繁に屋内でも出ますが、蚊や不快害虫を捕食とするので害はなく、ヤモリが気になる場合は屋外へ逃がしてください。ただし、ペットがヤモリを捕食すると体内に毒があり危険です。また、子どもがヤモリを触った場合は手を洗うようにしてください。

 鼠が家の中で出た場合は、個人での対策は難しく、すぐに大家に連絡し早急な対処が必要となります。